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就活生のための会計知識その3: 物の値段はどう決まる?

 
就活生のための会計知識その1では、損益計算書の読み方について書きました。


今回は損益計算書の構造にからめて、物の値段はどう決まるのか、ということについて考えていきたいと思います。
 
 
損益計算書の一番上に来る項目は「売上」でした。
売上とは企業が物やサービスを売って得たお金、つまり世の中の商品の値段の積み重ねですね。
 
売上から様々な経費を引いて残ったのが利益です。
企業は、物を売るためにかかる経費を差っ引いても望んだ利益が残るように、物の値段を決めているわけです。
 
たとえば、お店で売られている100円のボールペンを例にとってみます。 
ボールペンの値段100円を、かなりざっくりと表すと下図のようになります。

 

f:id:herpes_carrier:20131216221123j:plain

※金額はあくまで例えです。
 
図を見てわかるとおり、最終的な値段である100円の うち、お店の利益は10円しかありません。
残りの90円は中間に入る問屋や、ボールペンを製造しているメーカーの経費と利益からなっていることがわかります。
メーカー・問屋・お店がそれぞれ、自分たちの経費をまかなったうえで利益を上乗せした額で値段を付けているのです。
 
さて、売上げを上げ利益を多く残すにはどうしたらよいでしょうか。
利益を多く残すには、値段を上げるか、経費を削るしかありません。
しかし値段を上げれば買ってくれる人が減る可能性もあります。
 
特に今のようなデフレの環境では、消費者は少しでも安いものを求めています。
また、ボールペンのようにコモディティ化(商品ごとの性能が似通ってくること)が進んだ商品では、性能で差別化が出来ず価格による競争に陥りがちです。
 要するにどれを買っても同じなので安いものが選ばれるということです。


値段を上げてもなお選ばれる企業は、他社に真似できない特殊な技術やブランドを持っている企業です。
※その代表的な例がアップル社製のiPhoneiPodですね。
 
さて、値段を上げられないとなると、次は経費を削減するしかありません。
業務の無駄を省いたり、調達方法を見直すなどして、製造や輸送にかかるコストを削減し利益を残すことが、企業の至上命題になっています。
(そういったことを頭を捻って考えるのが、企業で働く面白さだと個人的には思っています)
 
 
しかし、経費を削減するのにもっと簡単な方法があります。
それは、下請けの利益を削ることです。
下請けに安い売価を強要すれば自社の調達コストが下がり、利益が上がります。
また、商品を購入する代わりに無償で業務の手伝いをさせるなど、労働力の提供を強要することで自社の人件費を削減したりすることも出来ます。
もちろんそういった行為は「優越的地位の乱用」といって法律で禁止されていますが、実際には多くの現場で行われているのが現実です。
 
TVでクリーンなイメージのCMを流しているような大手企業でも、「企業努力によりお客様に安く商品を提供できている」と謳いながら、その裏では下請けが泣かされているということは少なくありません。
 
 
あなたの志望している企業は、買い叩かれる側でしょうか、それとも買い叩く側でしょうか。
買い叩かれる下請けが辛いのはもちろんですが、買い叩くカルチャーに馴染めない人も少なくないはずです。

また、あなたの志望している業界は泥沼の価格競争に陥っている業界ではありませんか。
他社に真似できない技術というのはAppleGoogleのような有名企業や、TVでCMを流している大手企業だけが持っているものでは決してありません。

世の中には安いものが溢れています。
そして、安さには必ず秘密があります。

物の値段は世の中の仕組みを表しています。
その裏にあるのが、革新的なイノベーションなのか、それとも熾烈な価格競争や不当な買い叩きではないのか。
志望企業を決める際、そういう視点をもってみるのも良いかもしれません。
 


 

これでわかった!!値段のカラクリ

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