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キャリまが!

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「育休制度なんていらない」という意見について思う事

 
毎度毎度世間の論調の逆張りばかり狙って論点のズレた主張をしている例のアナウンサーがこんな事を書いていました。
これについて、まさに現役で0歳児の育児をしているサラリーマンである自分の意見を書いてみたいと思います。
なお、件の記事には感情的にかなり批判的なスタンスですが、一理ある部分もあると思われるので特に論破してやろうとかいうつもりは全くありませんのでご了承ください。
 

1年目は楽?

まずこの記事でもっとも批判をあびているのはこの部分ではないでしょうか。

子育てにちゃんとコミットしてきた人は皆さんご存知のことだろうと思いますけれど…子供って、生まれて1年は…はっきり言って一番楽な時期だし、そんな時期に休み取りましたって言っても、相当ヒマな時間が生まれるだけだと思います。

要するに、産まれて1年目の赤ちゃんなんて動かないし軽いし一番楽な時期なんだから父親が育休なんてとっても暇なだけ、と言いたいわけですね。

 
さてこれは本当でしょうか。
自分の経験から書くと、まあ確かに0歳児は首も座ってなくてコロンと寝てるだけだし体重も軽いので、1歳児以上に比べたら比較的楽だと思います。
 
でもだからと言って「楽」か、と言えば決してそんなことはないと思いますよ・・・。
 
0歳児はとにかく24時間目が離せません。オムツを替えろと言っては泣き、腹が減ったと言っては泣き、寝返って戻れないと言っては泣き…、眠いと言っては泣き(ホントこれは意味不明。寝ろよ…)。
その世話をする母親からしたら、何より人生で初めて人の命を預かるという精神的なプレッシャーは相当なものだと思います。
 
そんな時期の父親にできる事は限られています。
夜中に何度も起きる子どもを、翌日も朝早くから仕事に行かなきゃいけないのに根気よく寝かしつける父親がどれだけいるでしょうか。自分は毎日は出来ませんでしたよ。(このアナウンサーはこれだけ言うくらいですから、毎日やってらっしゃったんでしょうね・・・。それでも一番楽だったんですね。いや嫌味抜きにやってたんだと思いますよ、頭が下がります。)
また我が家もそうでしたが、赤ちゃんもそのうち人見知りするようになって、あやすにも寝かしつけるにも母親じゃなきゃダメなようになるんですよね。
 
このように育児は、寝かしつけや授乳のように結局は母親にしかできないことが多いです。
それらのことは父親が家にいたところで代わってあげられません。
それじゃあやっぱり産後すぐに父親が産休をとっても意味が無いのでしょうか。
 

やっぱり父親の育休は無意味?

そもそも母親にとって出産は(個人差はあるようですが)身体に致命的な負担をもたらす大仕事で、母親は産後1ヶ月はとにかく安静にしなければならなりません。
この産後の休養の度合いが更年期の身体の変化に大きく影響する事はよく知られています。つまり産後すぐの母親はとにかく休まなければならないのです。
 
もちろん産後1ヶ月を過ぎても、四六時中目が離せない0歳児を世話する母親の負担は相当なものであることに変わりはありません。
 
それに対し、父親に出来る事は限られています。
いっぽうで、授乳や寝かしつけ以外の家事や炊事洗濯であれば父親にも出来ます。母親の負担を減らすために、それらの家事を完璧にこなせるのならば、父親が一年中家に意味があると言えるかもしれません。
 

本当に意味のある育休とは

ですが、結局は一年中家にいたとしても家事全てを母親なみに完璧にこなせる父親は少ないと思います。
だから現実的には、1年の休みを取るよりは、家族の病気や疲労度合いに合わせて、柔軟に休みが取れることの方が必要だというのが僕の意見です。
 
かくいう僕も今日は有給を取りました。理由は妻の過労です。
うちには年少の長男と5ヶ月の次男がいますが、妻は育児と家事を一手に担い、(僕の稼ぎが少ないばっかりに)子どもを連れて家庭教師のバイトにまで行っています。子どもの世話の合間を縫って授業の準備をしたり、暇さえあれば食事や子どものおやつを作ったり。そりゃ過労にもなると思いますよ。
(そもそも「1年目なんて楽」って話、2人目以降には全く当てはまらないよね…)
 
幸い僕の職場はみんな事情を話せば嫌な顔一つせずに了承してくれるし、時期的に仕事の折り合いもつけられました。このような職場で働いている自分は本当に恵まれていると思います。
 
それでも、以前会社に確認したところ、父親の育児休暇という制度はありませんでした。
子育て世代に対しては、男女問わず在宅勤務や時短勤務という選択肢はあるようですが、それ以外は通常の有給から工面するしかないのが現状です。
 
在宅勤務や時短勤務も、制度として無いよりはいいと思うのですが、なかなか使いづらいのが現状です。別にそこまで大げさにする程では、、、というのが本音のところで、もっと柔軟に使いやすい制度の方が有難いんですよね。
男性の育児休暇だって、「制度はあるけどいざ使うとなると使いづらい」という人は実は多いのではないでしょうか。
 

「育休制度なんていらない」は本当か 

上でも書いたとおり、確かに男性が1年の育児休暇というのは使いづらいと思うし、あまり意味が無いのかも知れません。
日本のように新卒一括採用、終身雇用の固定観念がまだまだ残る社会では、育児のために長期間仕事に穴を開けるというのはみんなイメージしづらいのだと思います。
女性が産後間もない頃から保育園を探して時短勤務までしてあくせく働かないといけないのも、一度辞めたら元のレールに戻れない、という日本の労働慣習によるところが大きいのではないでしょうか。
 
ですがそういった慣習が変わるにはまだまだ時間がかかるでしょうから、それまでは使いやすい現実的な制度や、男性の育児への参加意識についての議論をすることは無駄でないと思います。
 

こういう事言い出すのは男か富裕層

だいたい「育児なんて楽」だとか言い出すのは男なんですよね。あと「手を抜いた方がいい」と言うのは一定より上の富裕層だと思いますよ。
そりゃお金があればいくらでも手抜きできると思います。
子育てや家事の悩みは、お金で解決出来ることも多いです。我が家も昨年ルンバを購入してQOL爆増した話はしましたが、
他にも毎週末ご飯作らずに外食するだけでも負担は全然違いますよね。でもどこの家でもそれが出来るわけじゃないです。
 

幸せは人それぞれ

もう一つ。例のアナウンサーは記事の中で、自分が早く子供を持っていかに幸せかをアピールした挙句、

子供との接し方は人それぞれだと思いますが、人間なんて所詮はアニマルなんです。自分の子孫が元気に育ってくれている以上の幸福感なんてないと思いますよ

 

と断言しています。いやぁ相変わらず自慢げで寒いですね・・・。
不幸自慢も寒いですがオレ幸せ自慢も寒いです。
 
幸せなんてもんは人それぞれだと思いますよ。
自分は正直、早く子供を持った分、失ったこともあったんじゃないかと思いますよ。例えばもう一度大学に行きたい、とか、子ども持った時点でかなり遠のきましたよね。
 
また、自分は子どもの話は聞かれない限りあんまりしません。聞かれたら存分にしますけど。だって話してる相手に子どもいなかったら何の盛り上がりも無いじゃないですか。音楽好きじゃない人に好きなアーティストの話を延々するのに似てますよね。
 
このアナウンサーは「子育てしてる自分は、子無しの人たちより幸せだ」と言いたいみたいですが、子どもだって誰しもが持てるわけじゃない訳ですよね。
そういう人らに対して「あなたたちは私より不幸なんですよ」と言ってるわけですよね。そんなの余計なお世話でしかないですよ。黙って思ってりゃいい話じゃないですか?だいたい何でそんなことが断言できるのでしょうか?
 
人は他人と比較することでしか幸せを感じられない、と言いますが、僕は幸せは結局自分の生き方を自分で肯定できるかどうかだと思っています。他人は関係ないですよ。
 

人にはそれぞれ事情がある

自分の場合は育児休暇こそ取りませんでしたが、比較的有給のとりやすい・仕事の都合のつけやすい職場に恵まれ、また労働時間もそこまで長くなく、幸運なことにこれまで割と育児参加してこれたのではないかと思います。
 
でもみんながみんなそうではないですよね。
平日に外回りや力仕事、残業で疲れてて、夜中や週末に子どもの世話をみるのが大変というお父さんだっていると思いますよ。
また、収入が少ない家、家族が病気がちな家、子供がで出来ない夫婦、そもそも高齢で結婚した夫婦、結婚したくても結婚できない人。
 
人にはそれぞれ事情があるわけですよ。制度の議論も大切ですが、まずはみんな他人のそういった事情を理解しあう事の方が大切なのではないかと思います。
 
 
加筆:

 記事を書いてる最中に早速追記がアップされていたました。

blogos.com

 

「1年目はきついです~」
ってコメントしてきた皆さん、それはあくまで「体力的」な部分だけ。これから覚悟しといてください(笑)。でも、きついけれど、その分それを上回る素晴らしい体験と力をもらえます。

 

というのがなんで

「育児休暇は大切なんだ~」とか叫んでる人たち、本当に育児してきたか?正直に言ってみ?お前ら、やってきてないだろ。

 

という物言いになるのか。

結局自慢と逆張りだけなんですよね・・・。

 

 
 
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