「あえてクレジットカード払い不可」のお店が存在する理由
このところキャッシュレス化にはまっており、アプリのレビューなどを何記事か書いてきました。
誰でも使えるバーチャルクレジットカード Kyashの登録から決済まで - キャリまが
フィンテック家計簿アプリ「マネーフォワード」を使ってみた - キャリまが
日本でもだいぶ普及してきたクレジットカードですが、未だに抵抗感があって現金しか使わないという人も少なくありません。
あとクレジットカードが使えない店舗もまだまだ多いですよね。
僕からするとクレジットカードが使えないお店って不便でしかないんですが、お店にはお店なりの理由があるわけです。
こんな表示を見かけたことはありませんか?
当店ではお客様にお求めやすい価格でご提供するために現金払いのみとさせていただいております。
このようなお店はあえて現金払いしか受け付けないという選択をしているわけです。
「お客様にお求めやすい価格でご提供するために?」
これはいったいどういう意味でしょうか。
このことを理解するためにはまずクレジットカードの仕組みを理解する必要があります。
なぜ「あえてクレジットカード不可」のお店が存在するのか
クレジットカードの基本的な仕組み
クレジットカードで支払った時、お客さんはお店にお金は渡しません。物やサービスが売れた時点ではお金は動いていません。
お店はあとからクレジットカード会社に請求します。クレジットカード会社はお客さんに代わって、お店に代金を支払います。
そしてクレジットカード会社は後からお客さんから代金を徴収するわけです。
このように、クレジットカード会社はお客さんが使ったお金を、無料で一ヶ月間立て替えてお店に支払っています。
その立て替え手数料はお店が負担することになっています。
たとえばお客さんに1,000円の商品がクレジットカードで売れたとしても、お店にクレジットカード会社から支払われる額は1,000円そのままではなく、手数料を差し引かれた額になるのです。
これがクレジットカードの基本的な仕組みです。
コスト増を商品価格に上乗せしている
つまり、クレジットカード決済を導入することで店はコストが増えます。
そして、そのコスト増を補うため、商品の値段に上乗せしている考えるのが普通です。
しかし、激安を売りにしているスーパーでは、売価を抑えるため、少しでもコストを減らすために現金払いしか受け付けないとしているわけです。
これが、「あえてクレジットカード不可」のお店が存在する理由です。
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資金繰りがギリギリの店ではクレジットカードは導入できない
また、そもそもクレジットカード決済を導入できないお店というのも存在します。
上でも書きましたが、クレジットカード払いでは、お客さんがお店にお金を渡しません。
お店がお金を受け取るのはクレジット会社から、まとめて後払いとなります。
売り上げの代金をすぐにもらえないというのは、お店によっては死活問題となります。
僕が昔バイトしていた居酒屋で、常連客から「クレジットカード導入したほうがいいよ」と言われたことがありましたが、そうもいかなかったのです。
なぜなら酒屋さんなどの仕入れ先には、仕入れのたびに現金払いしているため、売上が入金される前に仕入れ代金が出て行ってしまい、キャッシュが足りなくなってしまうわけです。
手数料を支払ってまでお店がクレジットカード導入する理由
ではなぜ、お店は追加コストを負ってまで、キャッシュフローを悪化させてまでクレジットカード決済を導入するのでしょうか。
それはクレジットカード決済によるお客さんにとってのメリットを提供し、お客さんから選んでもらうためです。
団体の幹事さんや、高級料亭なんかでの食事で一晩で10万単位の支払いをする場合、現金払いしか受け付けないというお店には行きにくいですよね。できればカード払いができる店に行きたい。
このようにクレジットカードを導入しているお店の方が、高額の商品が売りやすいのです。
他にも、お金のもらい間違いやお釣りの渡し間違いによる現金過不足を防止できます。
また、現金を保有しないことにより盗難リスクも防止することができるます。
このようにお店にとってもメリットがあるからクレジットカードを導入しているわけですね。
お店が一方的に損をかぶるだけなら、そんなシステム普及するはずないわけです。
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